イオン導入って何ですか?
フッ素のジェルとは違うの?

フッ素入りジェル
いろんな製品が発売されていますが、当院では「ドクタービー」の「キャナリーナ」というジェルを使っています。「ヤングデンタル社」の「ジェルティン」という製品のほうが実績があるようですが、いかんせんうちに来る子供たちには苦いと不評。数種類のジェルを子供達に塗ってもらって、小さい子供達の支持を圧倒的に得たのがこの製品。歯磨きの後に、ジェルを塗布して30分放置。毎日塗れば、かなり効果的。

イオン導入器
イオン化されたフッ素は、より歯に吸収されやすくなります。ジェルをかなりの期間塗り続けるのと同等の効果が、「イオン導入」という方法で3分程度で得ることができるとされています。そこで活躍するのが、フッ素イオン導入器(パイオキュアー)です。フッ素に微弱電流を流してイオン化し、歯に取り込ませる装置です。この器械は他に、直りにくい歯の根の治療や、知覚過敏症の治療にも効果を発揮します。いろんなメーカーから発売されてもおかしくない装置なのですが、私は2つのメーカーのものしか見たことがありません(2社、3種)。国内のシェアーはこのパイオキュアー(ナルコーム社)がほぼ独占しているでしょう。


女の子が手に持っているのが電極です。お口にもう一方の電極がついたトレー(フッ素の液をしみこませた綿がついた発砲スチロール製のお皿)を入れて咬んでもらっています。2分から3分位×2(上下)で終了です。

洗口剤(フッ素のうがい)
また他にフッ素の洗口法(週1回900ppmまたは1日1回100〜500ppmの濃度のフッ素溶液でぶくぶくうがいをする方法があります(「ミラノール」や「オラブリス」という製品なら、多くの歯科医院で取り扱っていると思います。一般の方でも購入可能です)。
フッ素洗口ではおよそ30〜50%のむし歯予防効果がみられています。すなわちフッ素を使用しないグループでは平均むし歯が10本できたのに対してフッ素洗口をしたグループではむし歯が5〜7本であった、という意味です。また、萌出まもない歯であればあるほどフッ素が取り込まれる量は多く、固い結晶をもった丈夫なエナメル質(フルオロアパタイト)になります。成人でも歯周病により歯肉が退縮し、露出した歯根面はむし歯になりやすく、そのような箇所にフッ素は有効です。

 

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